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お馴染みの

2023-05-26

どうも調整部です。

最近すごく暑かったり妙に肌寒かったりと温度差でおかしくなりそうです。

さて、気温が上がってくると「ヤツ」が出てきます。

ハイこちら↓

ほうれん草のべと病です。

自分が生産者側になるまでは全然知らなかったのですが、今では毎年悩まされているお馴染みの憎いヤツです。調整がとっても大変になります。

とはいえ今でも名前と症状を知っている程度なので、ちょっとべと病について調べてみました。

山口農園で栽培している野菜の中では、べと病の症状が見られるのはほうれん草だけなのですが、玉ねぎやきゅうり等いろんな野菜に発生するそうです。なんて迷惑な。

べと「病」というからには病気だろうと思っていたのですが、カビが主な原因になるようです。菌糸の状態で株について越冬、気温の上昇に伴い胞子を分散して伝染。20℃以上の多湿な条件で特に発生しやすいと。なので毎年梅雨の時期にはえらいことになってしまうわけですね。なるほど。

風が胞子を運ぶことで感染拡大するので感染スピードが早く、一度発生してしまうと防除は非常に困難になるとか。

農薬での化学的防除なら有効かもしれませんが農園的には絶対にNG✖。

ちなみに食べても特に害は無いそうなんですが・・・あえて食べる必要はないですね。早くべと病の季節が終わってくれるのを待つばかりです。


イデ上げ

2023-05-11

ゴールデンウィークも過ぎるとこの辺りでは田植えが始まります。

田圃に水を入れる準備はまず水路の周りの草刈りをして、水が滞りなく流れるように泥上げを行います。その後に近くの川から水を入れるためにイデを起こして水を水路に引き込みます。

今回はその作業をご紹介させていただきます!

まずはイデの下のごみを取り除きます。

そして錆による劣化を防ぐためコールタールを塗装します。

こんな感じに塗り残しの無いように作業を進めます。

そして最後に端から起こしていきます。

起こすとこんな感じになります。

起こすことによって水位が上がり、田圃の水路に水が引き込まれます。大雨が降って水量が増えると自然にイデが倒れて水の引き込みが止まるようになっています。

無事に稲が育つことを願いつつ・・・収穫の時期が楽しみですね。


藤に杜鵑(ホトトギス)

2023-04-26

こんにちは研修生です。

桜が散ると
地元大阪では見かけない昔遊んだ花札の花が農園周りに咲き始めます。


自分はあまり見た事ないこの花

ちょっと気になったので藤の花を調べて見ました。

この藤という樹は、大昔の書物『古事記』にも登場し、非常に長命です。

藤はマメ科のつる植物なので、そのつるを這わせて育てる藤棚はとても豪華で圧巻です!
農園内にある自然の藤棚?!


藤の花は生活に根付いていた万能な樹だったみたいでこんな風に使われていたようです。

【根】は、痩せた土地でも良く育ち、食用に用いられてきました。

【瘤】は、胃がんの薬として重用。

【若芽】 は、ゆでて和え物や炒め物として食べられる。

【花】は、天ぷら・花茶として古くから親しまれる。

【実】は、食用

【蔦】は、籠・布・紙・家具=非常に強く切れないので、古代の石棺を引く綱としても使われたそうです。

万能過ぎる藤の樹
来年はしっかり観察して料理してみます。

でも注意点があって
藤にはマメ科の特徴である「レクチン」という毒性を持っています。生で食べたり大量に食べると中毒になるので要注意だそうです。

根さえ傷つけなければ、100年200年と長生しますし、樹齢1,200年の古木なんてのもあり、御霊木・御神木と呼ばれ大切にされている個体もあります。
また、花が下に垂れ下がる様子がたわわに実る「稲穂」のように見えることから、長寿だけでなく豊作を祈る神木としても大切にされてきました。

ちなみに藤の花が描かれている花札の歴史は安土・桃山時代の「天正かるた」、江戸時代上期の「ウンスンカルタ」から、江戸時代中期に現在使用している花札ができたと言われています。

藤ってなんで花札に描いたのかな?ぐらいにしか考えていなかったけど、昔の人にとって縁起、美しさ、身近な花で花札の題材にピッタリだったんですね。


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