藤に杜鵑(ホトトギス)
こんにちは研修生です。
桜が散ると
地元大阪では見かけない昔遊んだ花札の花が農園周りに咲き始めます。
自分はあまり見た事ないこの花
ちょっと気になったので藤の花を調べて見ました。
この藤という樹は、大昔の書物『古事記』にも登場し、非常に長命です。
藤はマメ科のつる植物なので、そのつるを這わせて育てる藤棚はとても豪華で圧巻です!
農園内にある自然の藤棚?!
藤の花は生活に根付いていた万能な樹だったみたいでこんな風に使われていたようです。
【根】は、痩せた土地でも良く育ち、食用に用いられてきました。
【瘤】は、胃がんの薬として重用。
【若芽】 は、ゆでて和え物や炒め物として食べられる。
【花】は、天ぷら・花茶として古くから親しまれる。
【実】は、食用
【蔦】は、籠・布・紙・家具=非常に強く切れないので、古代の石棺を引く綱としても使われたそうです。
万能過ぎる藤の樹
来年はしっかり観察して料理してみます。
でも注意点があって
藤にはマメ科の特徴である「レクチン」という毒性を持っています。生で食べたり大量に食べると中毒になるので要注意だそうです。
根さえ傷つけなければ、100年200年と長生しますし、樹齢1,200年の古木なんてのもあり、御霊木・御神木と呼ばれ大切にされている個体もあります。
また、花が下に垂れ下がる様子がたわわに実る「稲穂」のように見えることから、長寿だけでなく豊作を祈る神木としても大切にされてきました。
ちなみに藤の花が描かれている花札の歴史は安土・桃山時代の「天正かるた」、江戸時代上期の「ウンスンカルタ」から、江戸時代中期に現在使用している花札ができたと言われています。
藤ってなんで花札に描いたのかな?ぐらいにしか考えていなかったけど、昔の人にとって縁起、美しさ、身近な花で花札の題材にピッタリだったんですね。