宇宙と野菜

2024-11-22

こんにちは、生産部です。

個人的な趣味の1つに映画鑑賞(主に洋画)があるんですが、今まで観てきた映画の中で「オデッセイ」という作品が特に印象に残ってて好きなんです。

おおまかに内容を紹介すると

有人の火星探査計画として派遣された宇宙飛行士たちが探査船に乗って火星に着陸するんですが、任務の最中に強烈な砂嵐に巻き込まれて、メンバーの1人であるワトニーが行方不明になってしまいます。

これ以上の人的被害を出さないために、調査隊は生存の可能性が低いワトニーを死亡と判断して早急に火星から脱出することに……

このときワトニーは実は生きていて、唯一の帰還手段である探査船も仲間を乗せて宇宙へ飛んでいったため彼の元にはありません。

水も通信手段もない、酸素も少ない、食料は1ヶ月分しかないという絶望的状況の中で、ワトニーは火星探査機が再び着陸するまでの4年間、火星でサバイバル生活を送ることに……

太陽系惑星の1つである火星の(過酷すぎる)環境や景色がリアルに描かれているので、宇宙もとい惑星好きな私には大変刺さるものがありました。

そしてこの映画のシーンの中に、火星の土を使ったじゃがいも栽培というものがあるんです。これが凄く印象に残ってて⋯⋯

「火星で野菜作れたやん、希望が少し見えたやんワトニー…!」と視聴してた当時の私(大学時代)はどうにかして生きようとするワトニーを応援して見守っていたんですが

最近改めて作品について思い返してみると、じゃがいもって実際は火星で作れるもんなんかな…という疑問が生まれまして。

調べてみたところ、可能性としてはあるみたいです。

CIP(International Potato Center)が火星の土と似た性質を持つ砂漠の土を使用して、火星と同じ気候条件になるよう設定した機械の中で栽培してみたところ、じゃがいもの発芽が実現できたとのこと!

またサンプルでは性質が異なる数種類の種を使ったそうなのですが、中でも亜熱帯低地用に作られた耐塩性の種が特に生育が著しかったようです。(火星や実験に使った土は塩分濃度が高いみたいなので、それが影響したのかも?)

もちろん環境以外にも、火星の土には有毒物質が含まれていますし、土の固さや必要な栄養分が無いなど、実際に現実で植えるとなると直面する課題はまだまだあるんですが、いずれにせよ、ジャガイモの生命力は尋常ではない⋯ということが分かる実験結果ですね。

もしかしたら遠い未来には、火星など地球以外の星で作物を育てる、そんな時代もやってくるかもしれません⋯⋯。

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