寒暖差と虫と野菜の名前
営業販売部です!
春の陽気を通り越し、もはや暑い日が続いていると思いきや急に冷え込む今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?激しい寒暖差の中、着々と目にする生き物の数も増えてまいりました。蝶に蛾にアシナガバチ、芋虫毛虫にカナヘビ…なお以前悩まされていたカメムシはピークを過ぎたのかトンと見なくなりました。
カナヘビを見かけた際、なぜトカゲの仲間なのにヘビって名前なんだ?と気になり調べてみると、体の模様が金物のようで、かつヘビのように体が長いことに由来するそうです。このように「そういえばあれってなんなんだろう?」と思って調べてみると思いがけない知識に出会えて楽しいものです。
農園で取り扱っている野菜に関しても、そういえば由来って知らないな…と思い、この機会に調べてみることにしました。まずはホウレン草。報告・連絡・相談の略称としても用いられますが、ルーツを辿ると中国にいきつきます。唐の時代にはネパールのことを頗稜(ホリン)国と呼んでいました。一度改字して菠薐(ホリン)になり、そこから来た野菜なので菠薐草(ホリンソウ)、日本に来た際に転訛してホウレンソウとなったそうです。ジャカルタの芋→ジャガタライモ→ジャガイモと同じパターンですね。
続いてチンゲン菜です。チンゲン菜は漢字で書くと青梗菜となりますが、実はこれも中国語を日本語に転写したもので日本語ではありません。チンゲン菜の和名は「タイサイ」と言うのですが、まぁこの名前で通じることはまず無いでしょう。ちなみにこの野菜が日本に来たのは1972年以降で、意外と日本での歴史は浅い種類になっています。
最後に小松菜。これもまた中国語…と思いきや小松菜は純正の日本語です。その由来となったのは東京都江戸川区にある「小松川」で、この付近で栽培されていました。なおこの名前で知れ渡るようになったのには徳川将軍家が関わっているとかなんとか…ちなみに江戸時代の頃からクセがなく色々な使い方ができることから評判が良かったようです。
今回は3種類の野菜の名前のルーツを紹介しました。普段から見ているもの、食べているもの、意外と知らないことばかりだなぁ……と、これを書いていて改めて感じます。
営業販売部でした!それでは!